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清風南海高校『いつか譚』を観て  2015.8.2

今回はゲネ、本番と二回も素晴らしい劇を観させていただきありがとうございました。

まず舞台装置がキレイでした。公園と思われる場所に色のバランスがよく考えられたBOXがきちんと置かれていて、また塗りがキレイでムラなく塗れていることに感動しました。照明もシンプルですがこのBOXをキレイに浮かび上がらせる効果的な明かりでした。ときおり入る緑の明かりがよかったです。ただBOXの板と板の間の隙間が空いているのがちょっと気になりました。

次に、前説後の暗転がとてもキレイでした。照明さん、上手でした!バンドアを使った明かりが多く、左右の特徴的な照明機材(ナナメの明かり)が面白かったです。

メイクでアイラインやシャドーをしていないのが、なぎさではありえないことなので驚いていました。衣装も役者さんが多くて集めるのが大変だったんじゃないかなあと思いました。

役者さんは、滑舌がとても良く声が通っていて、観ていて聞き取りにくい部分が全くありませんでした。そして部員さんが多いという利点をうまく活用して舞台を広く使っていたのがいいなと思いました。回想シーンや通行人の移動が多い劇だったのですが、照明の変化や衣装の工夫などで何も違和感なく観ることができました。表情もすごくわかりやすく演技がとても素晴らしかったです。中学生の方も多く出ておられたということを後で知りびっくり。年齢差を全く感じさせず、ふだんからこんな感じで(大人っぽく)日常生活を送っているのかなと思いました。少し気になったことですがストラップ

や鏡が(照明に)反射していたことです。あと役者さんの動きはとてもわかりやすかったのですが少し単調かなと思いました。お辞儀もとてもていねいでキレイでしたがそのキレイなお辞儀が劇中の動きにも出ている部分があっておかしいなと思うところがありました。でも、楽しんで観ることができてあっという間の50分でした。もう一度見たくなる劇です!おつかれさまでした。

枚方なぎさ高校演劇部 小田原千華、上田朱音)