HPF2015

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北摂つばささんの観劇レポート

観劇レポート

すごく不思議な世界観で時間があっという間に過ぎたと思うぐらいに引き込まれました。装置もコンパクトで劇場によくあっていました。照明がカーテンに映え、フェードがすごく綺麗でした。役者さんも素晴らしい演技で、沈黙と目線だけの演技、冷めた演技、感情が剥き出しになる演技、凄みがありました。俊徳の変わった性質、川島夫妻の嫌味な感じ、高安夫妻の哀しみなどすごく繊細で観てる側にもひしひしと伝わってきました。

特に死者の地を這ううめき声は袖から実際にやってて最初は驚きましたが凄かったです。

最後の俊徳がカーテンを閉め、佇んで終わるところは何か考えさせられるところがありました。改めて戦争の酷さもリアルに感じました。

戦後間もない時代の空気や三島由紀夫の世界に挑まれたことに敬意を表します。

お疲れ様でした。皐演